2011 この研究会の視点は、時代と共に移り変わる住まいと庭の関係を通し、その背景にある日本のあり様を検証していきます。多くのスライド上映を通じて、2000年にわたる日本の庭園美学を勉強する集まりです。 2011 新・庭園倶楽部 日本の住まいと庭園の移り変わりを一年間にわたって通観します。住まいの平面や使い方、空間を演出する座敷飾や障壁画など「内」への視点と、住まいから眺める庭、建築と合わせて選ぶ庭、建物へのアプローチとしての庭など「外」への視点。 分野が異なる2人の研究者がそれぞれの視点から語り、住まいと庭園の空間美学を多面的に探る興味深い研究会です。 |
|
4月15日(金) 2011年 |
|
5月13日(金) 2011年 講師:小沢朝江 日寝殿造に学ぶ - 室礼と住まい方 『源氏物語』など王朝文学の舞台である寝殿造は、現存建物はないものの、絵巻物などからその様子が知られます。内部は、間仕切りがほとんどないおおらかな一室空間で、屏風や几帳など可動式の調度を用いて、生活の場面ごとに場を設えました。寝殿造のフレキシブルな空間と生活を、絵画や文学作品から探り、「室礼」の意味を考えます。 |
|
7月 1日(金) 講師: 重森千青 仏教にまつわる庭園 - 浄土式庭園と禅院の庭園 日本庭園は、自然風景の美しさに思いを馳せながら作庭されていますが、さらに理想郷としての空間作りをおこなってきました。そこには思想性や宗教性を表現しながら、精神性をも追求した作りとなっています。その代表的な庭園形態が平安末期に流行した浄土式庭園であり、また室町期に開花した、禅院における精神性を追求した庭園です。これらの代表的な庭園を挙げながらその特徴や手法などを中心に紐解いていきたいと思います。 |
|
★ 1日庭園見学 7月31日(土) |
|
★ 1日庭園見学 8月7日(土) |
|
9月 9日(金) |
|
★ 庭園研修旅行 9月17日(土)・ 18日(日) 講師:重森千青 現在検討中 |
|
10月 7日(金) 庭園内における石は、自然風景の縮景表現として用いられましたが、時代と共に庭作りが定番化してくると、単なる自然風景舵機には留まらない表現方法が出てきます。それを石によって表現しようとしました。あるものは不老不死の世界を表現するために鶴や亀を、また蓬莱島に行くための舟、龍門表現のための鯉、陰陽思想、三尊仏など、表現できないものは無いと云いきれるぐらい、多種多様な表現が石によって表されています。時代ごとの表現方法の差異、変遷など、これらのユニークな表現方法に焦点をあてて見つめてみたいと思います。 |
|
★ 1日庭園見学 11月 5日(土) |
|
12月 2日(金) 数寄屋は、茶の湯に代表される芸能や遊びの場として、中世以来の山里へ憧憬を背負って生まれました。身分差を確認する儀式の場としての書院造に対し、身分を捨てた風流の場としての数寄屋造は、和歌など様々な芸能に裏付けられた自由な意匠で彩られました。その空間美学と、数寄の思想を庭と合わせて楽しみます。 |
|
■入会金/5,000円 (ワタリウム美術館サポート会員の方、庭園倶楽部ご継続の方は無料。ワタリウム美術館一般会員の方は半額) ■会費 14,000円 講演会6回 [旅行+一日庭園見学経費別途] 振込先 住友銀行 青山支店 (普)普通口座 No.1621750 庭園倶楽部 |
|
■ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714 email:official@watarium.co.jp |
ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 |
tel:03-3402-3001 fax:03-3405-7714 e-mail: official@watarium.co.jp |