この研究会の視点は、時代と共に移り変わる住まいと庭の関係を通し、その背景にある日本のあり様を検証していきます。多くのスライド上映を通じて、2000年にわたる日本の庭園美学を勉強する集まりです。 新・庭園倶楽部 日本の住まいと庭園の移り変わりを一年間にわたって通観します。住まいの平面や使い方、空間を演出する座敷飾や障壁画など「内」への視点と、住まいから眺める庭、建築と合わせて選ぶ庭、建物へのアプローチとしての庭など「外」への視点。 分野が異なる2人の研究者がそれぞれの視点から語り、住まいと庭園の空間美学を多面的に探る興味深い研究会です。 |
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2007年3月23日(fri) プレ講演 桂離宮の庭園美 日本庭園はその土地その場所の自然と意味を文化した。中国文明を日本文化に転化。洪水対策を基礎に自然の名所を縮景し、時間の移ろいを演出した桂の庭園を隅々までを案内。そんな日本庭園を外国人はどうみたのか。 講師=進士五十八(しんじ いそや)東京農業大学教授 |
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2007年5月25日(fri) 唐と和 日本の建築は、大陸から伝来した様式と、日本本来の様式が混在して生まれたものです。 前者は「唐(から)」、後者は「和(やまと)」と呼ばれ、この相対する2つの様式は長く日本の住まいの中で、それぞれに意味を持って使い分けられてきました。 「唐」と「和」の対比を通して、日本人の建築に対する美意識を探ります。 講師=小沢朝江 |
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2007年6月29日(fri) 日本庭園と中国庭園 日本庭園の始まりは、遠く飛鳥時代まで遡ります。その始まりの中で大きな影響を及ぼしたのが、 大陸における庭園文化の流入であったといえます。 ところが大陸の庭園観と日本庭園観の考え方の相違は、かなり大きな開きがあります。 この大陸の庭園と日本庭園の構成の違いなどを検証してみます。 講師=重森千青 |
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2007年7月20日(fri) 洛中洛外と住まい 京都は古くから、内側が「洛中」、外側が「洛外」と呼ばれ、両者は異なる文化を持つ地と捉えられてきました。特に近世には、洛中が日常の生活を送る場であるのに対し、洛外は俗を離れる憧れの地として、多くの別荘が営まれました。 本邸と別荘という住まいの性格とかたちの差異を、京都の町との関係から見直します。 講師=小沢朝江 |
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2007年9月28日(fri) 七五三石組について 日本には古来から縁起の良い数として「七五三」があります。 この考え方を庭園の中に持ち込むのは、自然の成り行きであったといえます。 龍安寺の石庭や、大徳寺真珠庵における室町時代に作庭された七五三石組を中心にして、時代が下がることによる表現方法の違いなど、さまざまな七五三形式の石組に焦点をあててみます。 講師=重森千青 |
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2007年10月20日(sat)〜10月21日(sun) 庭園研修旅行 講師=重森千青 |
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2007年10月26日(fri) 茶の空間 茶室は、茶の湯のための専用の建物であり、その思想を具体的に表現した空間といえます。 亭主と客との関係を形にした極小空間の構成を、思想と意匠の両面からみてゆきます。 講師=小沢朝江 |
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2007年11月9日(fri) 手水鉢のこと 茶庭の中には、茶人が見立てたさまざまな石造品を楽しむことができます。とくにその中においても、お茶時の際に必要な、手を洗い、口を漱ぐために設えられた役石を伴った石造手水鉢構成があります。この構成と、どのような石造品を見立てていったのかを見ていきます。 講師=重森千青 |
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新・「庭園倶楽部2007」会員募集 参加ご希望の方は、申込書に必要事項をご記入の上郵送、e-mailまたはFAX03-3405-7714にてお申込下さい。なお、同時に、会費を下記の口座にお振込み下さい。 定員になり次第、締め切らせて頂きます。 |
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