WATARI-UM  
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lectures / workshop
現代アートは、『今をどう生きるか』という問いから始まります。
かつて、現実生活からのがれて、山で一人籠って制作した絵画を鑑賞する時代と、厳しい毎日に追われている現代人が作品に感動する時代とは、明らかに違うものになっています。

ワタリウム美術館は、展覧会に関係した講演会やワークショップだけでなくテーマ別の研究会、講演会、ワークショップを年間で行っていきます。他分野の専門家たちから多くの幅広い知識と考え方を学んでいきながら、新たな現代アートとの接点を探ります。
20012001-200220022003-200420042005space2009
西欧思想一日大学
日頃私たちは、単に難しいと思って来た哲学者たちの「考え方」精神に触れる事により解りやすく創造の世界と未来に展開する会にしたい。前年の日本編に引き続き、それぞれ、オーソリティである講師の方々を迎え、興味深く開催。

2008
探偵小説、あるいは都市を歩く

チェスタトンによれば、探偵小説は都市の詩情を表現している。それはほぼ同時期に成立したベースボールというゲームと対照的である。 ベースボールはスモールタウンの田園の詩情を身にまとうからである。
しかしながら、実をいえばいずれも都市が生み出した文化形象であり、都市の詩情は束の間の煌めきと同時に、孤独で残酷な影を含んでいる。デュパンと友人は都市の夜を歩くが、都市にはときに殺人という緋色の絆が隠れている。
ここでは探偵小説のディスクールを通じて浮かびあがる都市の相貌について考えてみたい。

講師:内田隆三

1949年大阪府生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院総合文化研究所教授。専攻は社会理論、現代社会論。著書に、「消費社会と権力」「社会記 序」「ミシェル・フーコー」「テレビCMを読み解く」「探偵小説の社会学」「柳田国男と事件の記録」「国土論」など多数。

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講演会 第1回
6月20日(金) 19:00〜21:00

探偵デュパンの敗北  〜ニューヨークの美女〜
ここでは最初の探偵オーギュスト・デュパンに準拠しながら、探偵とは何者かということを考えつつ、ポーの『マリー・ロジェの謎』について、当時のニューヨークで起こったメアリー・ロジャーズ殺害事件との関連について考えてみたい。

講師=内田隆三

  第2回
7月18日(金) 19:00〜21:00

都市の不安、田園の殺意 〜ロンドンと鉄道の宇宙〜

探偵小説は鉄道と深い関係がある。探偵小説は時間の秩序のなかに都市を描きなおす。ドイルの『バスカヴィル家の犬』とクリスティーの『ABC殺人事件』をとりあげ、都市の不安はどのようにして分節されたのかを考えてみたい。

講師=内田隆三

  第3回
9月19日(金)19:00〜21:00

尋問、あるいは都市の解剖学 〜愛と貨幣と殺人のパリ〜

都市において、犯罪とは何なのだろうか。メグレ警視はその尋問によって、犯罪と同時に、犯罪のなかにある種の必然として結像する都市の深い奥行きを探り出す。ここではメグレの、都市を生きる人間の解剖学について考えてみたい。

講師=内田隆三

  第4回
10月31日(金)19:00〜21:00

広域の不安、広域の生態 〜ロサンゼルスの風景から〜
探偵マーロウやアーチャーは無限定な広域と化した都市を生きていた。そこには家族の絆とは無縁な広大な空間が犯罪の舞台として開けている。レッド・ドラゴンのような異常犯罪者も、広大な空間のなかで奇妙な固体として生息しているが、この広域性について考えてみたい。

講師=内田隆三

 

第5回
11月28日(金)19:00〜21:00

旅をする探偵 〜東京の近代と習俗〜

明智小五郎が東京の都市社会に生息する遊歩者のような探偵なら、金田一耕助は東京から地方へと旅する探偵である。東京の都市の近代と地方に生きる家の習俗とのあいだには不安な均衡がある。ここではこの均衡の変容と事件の発生について考えてみたい。

講師=内田隆三

特典 ■ワタリウム美術館の展覧会はフリーで御覧頂けます
■ワタリウム美術館特別ニュースを受け取ることができます。(有効期限:2008年11月迄)
会費
■入会金:3,000円(ワタリウム美術館サポート会員の方、前回までの「哲学・一日アート大学」シリーズにご参加の方は無料。ワタリウム美術館一般会員の方は半額。)
■参加費 9,000円(全5回
■振込先:三井住友銀行 青山支店 [普]1033281 名義:ワタリウム美術館
お問合せ・お申込先
■ ワタリウム美術館
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714
  email:official@watarium.co.jp

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