日頃私たちは、単に難しいと思って来た哲学者たちの「考え方」精神に触れる事により解りやすく創造の世界と未来に展開する会にしたい。前年の日本編に引き続き、それぞれ、オーソリティである講師の方々を迎え、興味深く開催。 続・日本編 日本の美の思想 2000年度「日本を探る」は大変好評頂きました。もっと広範囲に引き続けてほしいという会員の方々のご要望により、ここに「日本の美の思想」として再び開催いたします。「西洋編」と併せ、奥深い日本を再確認新しい世界へと展開する会です。 |
|
2001年9月14日(fri) ■世阿弥、兼好 無常の美学 無常感を基盤として中世までに出来上がってきた日本人の代表的美意識である「幽玄」や「秘すれば花」なる美学について、より現代的な我々自身の問題としてあらためて考えたい。 講師=竹内 整一 1946年長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業、同大学院修了。現在東京大学文学部教授。専攻、倫理学・日本思想史。著書に『自己超越の思想』『日本人は「やさしい」のか』『ニヒリズムからの出発』など。 |
|
2001年10月12日(fri) ■一休、西鶴 生と美の分裂 中世まで日本人の美意識は倫理と不可分であったが、そのような関係は中世末期から江戸時代になってくると大きく変化してくる。 美意識と倫理の分裂は、人々の生き方をどう変えたのであろうか。 講師=窪田 高明 1947年東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。神田外語大学教授。神田外語大学日本研究所所長。著書に『王権と恋愛』『信と知』『なぜ悪いことをしてはいけないか』(共著)など。 |
|
2001年10月27日(sat)〜10月28日(sun) ■古寺巡礼(奈良) 「庭園倶楽部」と合同 講師=佐藤 康邦 1944年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院博士修了。現在、東京大学文学部教授(倫理学)。著書に『絵画空間の哲学』『蘇る和辻哲郎』など。 講師=稲次 敏郎 1924年京都生まれ。東京美術学校図案科卒業。1988年「建屋と庭園に関する研究」にて勝見勝賞受賞。現在、東京大学名誉教授。 |
|
2001年11月9日(fri) ■柳田国男と東北 柳田民俗学とは何か。柳田の描いた日本とは何か。柳田の語った東北/語らなかった東北とは何か。「ひとつの日本」から「いくつもの日本」へと、列島の民族史的景観を開きながら、柳田民俗学の可能性と限界を問いたい、と思う。 講師=赤坂 憲雄 1953年生まれ。東京大学文学部卒。専攻は民俗学、東北文化論。東北芸術工科大学教授。著書に『柳田国男の発生』三部作。『柳田国男の読み方』『東西/南北考』など。 |
|
2001年12月18日(fri) ■和辻哲郎・九鬼周造たち 「西洋編」と合同西洋哲学の日本への影響 日本人に大きな影響を与えたニーチェとハイデガーたち。彼等の受容の仕方を、和辻哲郎や九鬼周造らに探り、日本人にとって「哲学」とは何であったかを考えていきたい。 講師=田中 久文 東京大学文学部卒業。1983年、東京大学人文科学研究所博士課程修了。専攻は倫理学、日本思想史。著書に『九鬼周造』(第1回中村元賞受賞)、『蘇る和辻哲郎』『日本の「哲学」を読み解く』など。 |
|
2002年1月18日(fri) ■美術評論における小林秀雄 近代日本において、アカデミズムの哲学研究とは別の文壇の世界にいながら、いわゆる哲学の世界と重なる仕事をしていた小林秀雄の仕事を、アカデミズムの哲学との関連で検討してみる。ただし、その際、あえて素材を彼が遺した造型美術や音楽についての評論に絞ることにする。 講師=佐藤 康邦 1944年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院博士修了。現在、東京大学文学部教授(倫理学)。著書に『絵画空間の哲学』『蘇る和辻哲郎』など。 |
|
2002年2月8日(fri) ■日本人の美の思想 「さわがし」に対する「しづか=静・閑」、「きたなし」に対する「きよし」に喜びを覚えてきた。禅寂も念頭に、静と清への思慕から、日本の美の思想に向かえればと思う。 講師=秦 恒平 作家・日本ペンクラブ理事。前東京工業大学教授。1935年京都生まれ。少年の頃より茶の湯、短歌、謡曲を習い、京都の風光と歴史、ことに古典文学に自然に学んできた。1959年に上京して医学専門書の編集者生活に入り、69年に小説「清経入水」により太宰治文学賞受賞、作家生活に入り今日に至る。創作とエッセイとのほぼ百種に及ぶ著書がある。 |
|
2002年4月13日(sat)〜4月14日(sun) ■古寺巡礼(奈良) 「庭園倶楽部」と合同 イスラームは神の意思に従って生きることを教えるが、人間がさまざまであるように、イスラームの内部では多彩な思索が進められてきた。神秘主義的哲学をおもな素材として、多様な思想とそれを統合するイスラームの観点について考えてみたい。 講師=鎌田繁 東京大学東洋文化研究所教授。東京大学文学部(宗教学専修)卒業。同大学院修了。専攻イスラーム思想。著書に『モッラー・サドラーの霊魂論』『超越と神秘』(共著)、『アジアを知れば世界が見える』(共著)など。 |
|
■「アジア哲学・一日アート大学」に御入会された方は、2002年度中のワタリウム美術館の展覧会をフリーでご覧いただけます。 ■「アジア哲学・一日アート大学」会員には、いろいろなニュース、ワタリウム美術館のインフォメーションすべてお送りします。 |
|
■入会金/3,000円(初回のみ) 会員の方は無料。 ■参加費/年間15,000円 ■振込先 三井住友銀行 青山支店(普)1033281 (名)ワタリウム美術館 |
|
■ ワタリウム美術館 「アジア哲学・一日アート大学」実行委員会 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714 email:official@watarium.co.jp |
ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 |
tel:03-3402-3001 fax:03-3405-7714 e-mail: official@watarium.co.jp |