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中平卓馬
ヒステリック・グラマー新写真集シリーズ
HYSTERIC GLAMOUR/ New Photography 2nd Series
『悲しそうな顔をした猫の図鑑はない』とある日つぶやいた中平卓馬のひとこと が、それを聞いて以来ずうっと僕の耳の奥に凍りついてしまった。(中略)一見ありきたりでそのじつほとんど写真的アフォリズム以外のなにものでもないたった一行のフレーズと、他に類をみない中平卓馬という希有の才能との出逢いは、その後から現在にいたるまで、僕が写真を撮る日々のなかでつねに気持ちの底を流れつづけるかけがえのない水脈となっている」ー森山大道ー
写真誌「プロヴォーク」の同人として、「8月2日山の上ホテル」での森山大道の 対話者として、あるいは決定的に重要な写真への態度を表明した『まずたしからしさの世界をすてろ』の著者として知られる中平卓馬。前作『Adieu
a X』から13年、『来るべき言葉のために』からは実に32年ぶりとなる写真集。 |
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