生きている東京展

生きている東京展

⟨アーティスト⟩

島袋道浩/ジャン・ホワン(張洹)/寺山修司/齋藤陽道/JR(ジェイアール)/オラフ・ニコライ/デイヴィッド・ハモンズ/ファブリス・イベール/ナウィン・ラワンチャイクン/バリー・マッギー/マリオ・ボッタ/ナムジュン・パイク

⟨ゲストアーティスト⟩

会田誠/渡辺克巳/SIDE CORE

EXHIBITION

展示内容

美術館のある風景。この9月、ワタリウム美術館は開館30周年を迎えます。
1985年、渋谷区神宮前のトライアングルの地に、建築家マリオ・ボッタによる「ワタリウム建築プロジェクト」がスタート。ボッタが最初に考えたことは「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」ということでした。
1990年9月、通勤、通学、休日のショッピングの人たち、キラー通りを走り抜ける車窓から覗く人、通りから一歩入った路地に暮らす町の人たちへ、日常の中に、美術館のある街が生まれました。

2020年、パンデミックの状況下、世界規模で何かが大きく変わろうとしています。
1990年の開館以来、東京からアートをと、この場所で様々な作品が生み出されてきました。
アーティスたちが見たこの30年間から、東京を再考したく、本展では、コレクションを中心に、未公開ドキュメント、さらにゲストアーティスト3人を交え展示します。

WORKS

作品

PROFILE

プロフィール

島袋道浩
Shimabuku
日本、1969-

1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々の生活や文化、新しいコミュニケーションのあり方に関するパフォーマンスやインスタレーション作品を制作。

ジャン・ホワン(張洹)
Zhang Huan
中国、1965-

1990年代、ゲリラ的パフォーマンスを展開して注目を集める。トイレの中で全身に油を塗って身動きせず1時間座り続ける「12㎡」をはじめ、自らを一個の物体に還元したかのような作品は、当時の中国社会で個人がおかれた状況を鋭く問うものだった。

寺山修司
Shuji Terayama
日本、1935-1983

詩人、劇作家、映画監督。放送劇、映画作品、評論などでも活躍。1967年鋭意劇実験室「天井棧敷」を設立し代表となる。その舞台や映画は国際的にも大きな反響を呼んだ。

齋藤陽道
Harumichi Saito
日本、1983-

2009年、「タイヤ」が写真新世紀佳作賞、翌年「同類」が優秀賞を受賞。2011年には写真集『感動』を出版。マイノリティの人々のポートレイトを多く撮影している。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」にも所属。

JR(ジェイアール)
JR
フランス、1983-

屋外の建物や通りに巨大な写真を貼るというグラフィティ表現を用いる。世界各地で弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影し、それを現地の人たちと壁に貼る活動インサイドアウト・プロジェクトを展開中。

オラフ・ニコライ
Olaf Nicolai
ドイツ、1962-

文学、哲学、記号学を学んだのちに、ベルリンとライプツィヒを拠点に「収集(コレクション)」を主なコンセプトとして活動を展開する。1997年のドクメンタ10では、自然なものと人工的なものとの区別に意義を唱えたミニチュア・ランドスケ-プを発表。

デイヴィッド・ハモンズ
David Hammons
アメリカ、1943-

グランド・ピアノと石炭の間をオモチャの汽車が走り抜ける「ブルー・トレインを追いかけて」(1990)という作品で、黒人社会とジャズを強烈に表現し、一躍20世紀末のアメリカを代表するアーティストとなった。

ファブリス・イベール
Fabrice Hyber
フランス、1961-

1997年第47回ヴェネチア・ビエンナーレで、フランス館をテレビ局として機能させ、ビエンナーレで起きるすべての出来事を作品の中に取り込むという斬新なアイデアを発表、最年少で金獅子賞を受賞。 2000年を記念し、凱旋門に環境保護をテーマとする作品《時の変化》を制作。

ナウィン・ラワンチャイクン
Navin Rawanchaikul
タイ、1971-

福岡とチェンマイを行き来しながら活動。一貫して日常の中のアートが制作のテーマになっている。「有限会社ナウィン・プロダクション」(1994)を設立し、一人の作家活動とは別にキュレイター/プロデューサー的な立場も持っている。

バリー・マッギー
Barry McGee
アメリカ、1966-

TWISTというタグ名をもつ、21世紀のグラフィティ界の巨匠。ストリートに生きる人々をテーマとした作品をつくる。ペインティング、スカルプチャー、ファウンドオブジェなどを織り交ぜた圧倒的なインスタレーションでも知られ、「ヴェネチア・ビエンナーレ」 (2002)にも参加。

マリオ・ボッタ
Mario Botta
スイス、1943-

イタリアのミラノとヴェネチアで建築を学び、近代建築の巨匠であるル・コルビュジエとルイス・カーンの助手も務めた。シンプルな幾何学をモチーフにしたデザインと、素材の重量感と質感を強調した彫刻作品的な建築を得意とする。

ナムジュン・パイク
Nam June Paik
韓国/アメリカ、1932-2006

日本で美学を、ドイツで音楽を学んだ後、61年にはフルクサスの活動に加わる。64年よりニューヨークに移り、ヴィデオ映像や電子音楽を用いたメディア・アートを創造。その作品にはテクノロジーと東洋の思想の融合が見られる。

会田誠
Makoto Aida
日本、1965-

絵画のみならず、写真、立体、パフォーマンス、インスタレーション、小説、漫画、都市計画など表現領域は国内外多岐にわたる。

渡辺克巳
Katsumi Watanabe
日本、1941-2006

1961年、写真で身を立てようと、盛岡より東京に上京。1965年、流しの写真屋として活動を開始。写真集「新宿群盗伝66/73」「新宿群盗伝伝」「ディスコロジー」「新宿1965-97」「Hot Dog」など。

SIDE CORE
日本、2012〈結成〉-

2012年に高須咲恵と松下徹によって発足。2017年より西広太志が参加。街の中で行われるさまざまな表現「ストリートカルチャー」に関するリサーチや、展覧会の開催、作品制作を行う。

SCENE

会場風景

  • 生きている東京展_会場風景

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EVENT

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