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2003
2004
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5.13(火)
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■天心の美術指導ー平櫛田中の体験を通して
美術院の設立者だった天心が、実際にどのように
作家たちの制作にかかわっていたかについては、
それほど多くの資料が残されていない。
生涯を通して天心の強い影響を受けた
平櫛田中の作品制作から、
天心の指導のあり方について探ってみたい。
■講師=小泉晋弥
1953年福島県生まれ。
東京芸術大学大学院
修士課程美術研究科修了。いわき市立美術館、
郡山市立美術館学芸員を経て、
現在茨城大学教育学部教授、
五浦美術文化研究所長。
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7.18(金)
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■法隆寺幻想の近代
伊東忠太の『法隆寺建築論』によって主張される
ことになった「エンタシス=ギリシア伝来説」は
19世紀という時代の産物である。伊東忠太は、法隆寺について、とくに「東西交渉史的歴史」の観点から
称賛している。法隆寺は、中国、インド、さらには
ユーラシアをこえ、ギリシアの建築様式が
とりいれられている。この点が、すばらしいという
価値判断である。法隆寺論の歴史的変化を追いながら、
近代日本の精神史について語る
■講師=井上章一
1955年、京都府生まれ。
1980年京都大学大学院研究科
建築学専攻修士課程修了。
現在、国際日本文化研究センター教授。
専門分野は、建築史・意匠論。
著書に、『法隆寺への精神史』、
『つくられた桂離宮神話』、
『愛の空間』など多数。
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7.31(金) |
■岡倉覚三と伊東忠太
伊東忠太が「氏の目的は日本の古代美術の滅亡を
防止するにあった」と評した岡倉覚三は、あたかも
死の1ヵ月前、法隆寺金堂壁画保存について建議した。
ふたりの師弟的な交友関係をたどりつつ、
岡倉の法隆寺にそそいだ熱い想いに迫る。
■講師=中村愿
1947年福岡県生まれ。長年、天心の研究に
たずさわり、平凡社出版の『岡倉天心全集』および
『英文著作集』の編集にしたがう。
現在『岡倉覚三選集』の個人編集をすすめている。
著書に『美の復権』など。
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11.16(日)
午後1時より
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■谷中の周辺を散歩する会
集合は、上野駅の公園口。そこから、
東京芸術大学→横山大観記念館→
天心記念公園→染井基地。
■講師=遠藤健
東京大学卒業。朝日新聞経済部記者を経て、
現在、論説委員。岡倉天心については、
個人として、深い関心。東京の谷中近くに居住
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1. 27(火)
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■岡倉天心と脱近代思想の可能性
天心の思想は、当時支配的だった西欧近代思想の限界を
視野においたうえで、それを克服する可能性を
求めようとしたものだったといえる。こうした特質は、
同時代においては孤立して理解されないものだったが、
ポストモダン文明原理が模索されつつある現在に
おいてこそ、あらためて再検討されるべき可能性を
有しているといえる。この問題を広く考えてみたい。
■講師=大久保喬樹
1946年生まれ。
東京大学教養学部教養学科
フランス科大学院比較文学博士過程を経て、
パリ第三大学に学ぶ。
現在、東京女子大学日本文学科教授。
主な著書に、『岡倉天心』、『風流のヒント』、
『見出された「日本」』など。
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御招待
2003
8. 21(木) |
■100年前のアジア冒険旅行
天心の思想は、当時支配的だった西欧近代思想の限界を
視野においたうえで、それを克服する可能性を
求めようとしたものだったといえる。こうした特質は、
同時代においては孤立して理解されないものだったが、
ポストモダン文明原理が模索されつつある現在に
おいてこそ、あらためて再検討されるべき可能性を
有しているといえる。この問題を広く考えてみたい。
■講師=金子民雄
1936年東京生まれ。日本大学商学部卒業。
Ph.D.日本ユネスコ協会会員。著書に『ヘディン伝』、
『西域 探検の世紀』など。中央アジア研究家。
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