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lectures / workshop
現代アートは、『今をどう生きるか』という問いから始まります。
かつて、現実生活からのがれて、山で一人籠って制作した絵画を鑑賞する時代と、厳しい毎日に追われている現代人が作品に感動する時代とは、明らかに違うものになっています。

ワタリウム美術館は、展覧会に関係した講演会やワークショップだけでなくテーマ別の研究会、講演会、ワークショップを年間で行っていきます。他分野の専門家たちから多くの幅広い知識と考え方を学んでいきながら、新たな現代アートとの接点を探ります。
2009-2010
南方熊楠


堀口捨己  1971(昭和46)年秋自邸「大森の小住宅」4畳半にて 76才

堀口捨己研究会 
第1回     2009-2010年    19:00-21:00

堀口捨己 [1895-1984年]

堀口捨己は、分離派建築会の運動を興した伝統文化とモダニズム建築の統合を図った建築家であるが、日本庭園、千利休の研究家としても、歌人としても知られる。その活動の幅広さと思考の深さを紐解く試みとしてこの研究会を開催致します。
第1回 9月12日 (土)

堀口捨己から非モダンの建築へ
大正15年、紫烟荘図集に収まっている感想文、「建築の非都市的なものについて」に込められた堀口捨己の想いは、モダンやポストモダンの表層的な現象を超えて、その外に広々とひらかれた非モダンの思想領域へとわれわれを導く決定的なきっかけを提供しているとは考えられないか。

平良敬一(建築思潮研究所代表

紫烟荘  1926年

第2回10月8日 (木

堀口捨己と和歌
博士は、その精神史を一千首にもおよぶ和歌に表現された。それらはほとんど世に発表されることはなかったが、後にまとめられた物によれば、博士の生活史としても貴重なものであろう。

早川正夫 (建築家)
1925年茨城県生まれ。1948年東京大学建築学科卒業。1952年明治大学堀口捨己研助手。1961年明治大学工学部助教授退職。1962年早川正夫建築設計事務所設立。堀口捨己明治大学定年退職に際し、その設計体制を継承。1988年建築業協会賞特別賞受賞。1989年日本建築学業績賞受賞。


紫烟荘  居間 1926年

第3回 11月19日(木)

表現者堀口捨己
日本近代を代表する建築家・思想家である堀口捨己の作品や思想、そしてそれらの関係について解説する。庭園史家、茶の湯・茶室研究者、歌人としての側面も視野に入れ、彼を日本近代のテーマを象徴する存在として高く位置づけられること、多彩な関心が「表現」に収斂していくのが彼の創作の最大の魅力であり、われわれが学ぶべきものであることを語る。

藤岡洋保
(東京工業大学大学院教授)
1949年広島市生まれ。東京工業大学建築学科、同大学院建築学専攻修士・博士課程を経て工学博士。現在東京工業大学大学院教授。建築にかかわる概念(空間や伝統・文化・保存など)とデザインの関係の史的研究など、近代建築史を専攻。著書『表現者堀口捨己』(中央公論美術出版社)が今秋刊行予定。


若狭邸 南側外観 1939年

第4回 2010年1月21日 (木) から日程変更 1月23日(土)へ 


建築家の居場所 ー 問題設定のグローバルとローカルをめぐって
磯崎新(建築家)+平良敬一(建築思潮研究所代表)

磯崎新:
1931年生まれ。1961年東京大学大学院建築学博士課程修了。1963年磯崎アトリエ創設。主な作品に「大分県立中央図書館」「群馬県立近代美術館」「MOCA-ロスアンゼルス現代美術館」「奈義町現代美術館」など多数。

平良敬一
1926年沖縄県生まれ。1949年東京大学第一工学部建築学科卒業。「国際建築」、「新建築」、「建築知識」、「建築」、「SD」。「都市住宅」等の編集者を経て、1974年建築思潮研究所設立。1975年「住宅建築」創刊。1996年「造景」創刊。1997年日本建築学会業績賞受賞(建築ジャーナリストとしての多年にわたる業績)。現在、建築思潮研究所代表。

   
堀口捨己 会員募集

★会員の特典
ワタリウム美術館の展覧会を期間中は無料で御覧頂けます。
ワタリウム美術館特別ニュースを受け取ることができます。 (有効期間:2010年1月)

★お申込方法
 ご希望の方は、申込書に必須事項をご記入の上、郵送またはFaxでお送り下さい。
 なお、同時に会費を下記の口座にお振込下さい。定員になり次第、〆切らせて頂きます。

●入会金  3,000円
       (初回のみ。ワタリウム美術館サポート会員の方は無料。
        ワタリウム美術館一般会員の方、新・庭園倶楽部2009会員の方は半額)

●参加費 7,000円(全4回)

■振込先 三井住友銀行 青山支店(普)1033281(名)ワタリウム美術館


お問合せ・お申込先
■ ワタリウム美術館
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714
 e-imail: official@watarium.co.jp
 

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