EXHIBITION
展示内容
君たちの世代が街を取り返す。とは、現在、世界で最も注目されるストリートアーティスト、バリー・マッギー(1966年サンフランシスコ生まれ)の言葉です。
本展は1998年サンフランシスコ近代美術館で巨大な壁画を発表し、同館のコレクションに選定され、さらに2001年ベニス・ビエンナーレで世界最大の壁画のインスタレーションを制作したバリー・マッギーと、昨年から約1年間にわたりワシントンのハーシュホーン美術館で大規模個展を開催したオスジェメオス(1974年ブラジル、サンパウロ生まれの双子の兄弟)の二組による、世界初のコラボレーション展です。街のエネルギーから生まれた彼らの作品が、自由でエネルギー溢れる新しい力を見せてくれることでしょう。
レコードショップやアニメーションルームが登場します。
2025年、ワタリウム美術館で開催される「One More」は、単なる展覧会を超えた、家族の集まりのようなものだ。私たちオスジェメオスとバリー・マッギーがまっさらな空間で出会い、そこで即興や物語が自然と生まれてくる。美術館の空間やフロアを埋め尽くしていくさまは、バンドがそれぞれ自分の最高の音を出しながら、即興で曲を作っていく過程に似ている。
私たちは、1993年、私たちの故郷サンパウロでアーティスト・イン・レジデンスをしていたバリーに出会った。以来、永遠の友情とクリエイティビティの絆が築かれてきた。
バリーと共に開催するこの展覧会は、ドローイング、絵画、彫刻、インスタレーション、パフォーマンス、ビデオアートなど、膨大な言語と技術を背景に持つこの二組の国際的な現代アーティストを日本、東京に紹介する機会である。
「One More」は、日本の観客にとってユニークな体験となるだろう。想像力の扉を開き、遊び心溢れる、造形的で、アナーキーな抽象の世界にダイブする。
この展覧会は、バリー・マッギーとの強い絆と関係性から、私たちにとっても最も重要な展覧会のひとつとなるだろう。
オスジェメオス
WORKS
作品
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OSGEMEOS “Experience” 2023,
mixed media animation installation, photo: OSGEMEOS -
Barry McGee and OSGEMEOS “Untitled” 2024,
acrylic and spray paint on wood, photo: OSGEMEOS -
Barry McGee “Untitled” 2023,
gouache, aersol, and vinyl on paper -
OSGEMEOS “A Viagem”2025,
mixed media wih sequins on MDF, photo: Filipe Berndt -
OSGEMEOS “Giant” 2022,
Mural produced by Festival MURAL in Montreal, Canada, photo: OSGEMEOS
*図版は参考作品です。実際の展示とは異なる場合がございます。
PROFILE
プロフィール
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Barry McGee and OSGEMEOS, photo: Jasmine Levett
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オスジェメオス
OSGEMEOS
1974年、ブラジル・サンパウロ生まれ。双子の兄弟のアーティストデュオ。
彼らの活動は、彼らがブラジルに上陸したばかりのヒップホップカルチャーと現代アートに夢中になったことからスタートした。ダンス、音楽、壁画運動、ポップカルチャーの影響も受け、陽気で唯一無二のスタイルを築き上げ、ブラジル、そして世界の都市空間を象徴する存在となった。 近年のプロジェクトとして、ハーシュホーン美術館(ワシントン、2024)、オスカー・ニーマイヤー美術館(クリチバ、2021)、サンパウロ州立美術館ピナコテカ(2020-2021)、フリスト美術館(ナッシュビル、2019)、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ブレイクダンスグループ Flying Steps との協働、ベルリン、2019)、マットレス・ファクトリー(ピッツバーグ、2018)、ピレリ・ハンガービコッカ(ミラノ、2016)、ポンタウ博物館(リオデジャネイロ、2015)、ボストン現代美術館(2012)などでの個展がある。
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バリー・マッギー
Barry McGee
1966年サンフランシスコ(米国)生まれ。
1992-97年、サンフランシスコ芸術基金、その他のコミッションワークとして、市内各所にて壁画制作を行なう。1998年、サンフランシスコ近代美術館で巨大な壁画を制作し、同館のパーマネント・コレクションに選定された。同年、ミネアポリス、ウォーカー・アート・センターで、初の個展を開催。全米のアート・シーンに衝撃を与えた。2001年、ベニス・ビエンナーレに史上最大のインスタレーション作品を出品。 バリー・マッギーは、常に既存のカテゴリーに収まらない作品や展覧会を生み出してきた。これまでに世界中の美術館や諸機関において個展を開催。一方、「TWIST」というタグ名で知られるグラフィティ・アーティストとしての彼の活動は、あくまでもストリートやコミュニティに対する意識を持ち続けることで継続された。それらは、ストリートで生きる人々をテーマにつくり続けられている。
主な個展に、「SB Mid Summer Intensive」サンタ・バーバラ現代美術館(2018)、「Barry McGee」ボストン現代美術館(2013)など多数。
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