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ルドルフ・シュタイナー展 黒板ドローイング展 地球が月になるとき
会期 1996年11月30日(sat)−1997年3月30日(sun)
協力 ルドルフ・シュタイナー遺産管理協会
協賛 オムロン株式会社、スイス・ユニオン銀行、ヴェレーダAG、株式会社セキセー、株式会社N.Cインターナショナル、ルフトハンザ・ドイツ空港
助成 プロ・ヘルヴェティア財団、アレキサンダー、ミグロス財団
後援 スイス大使館、東京ドイツ文化センター、オーストリア大使館
展示内容会場風景
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シュタイナーの黒板絵は1919年から1924年の講議(生涯に5000回以上の講議が行われその4千余りが全集として出版されている)中に描かれた1100枚が残されている。熱心な生徒達が講演の際に毎回消されてしまう黒板絵を見兼ねて、あらかじめ黒板に黒い紙を貼り講演終了後、フィックス剤で固定したものを残したからである。
この展覧会では残された黒板絵から60枚選定し、左下にある日の講演録から、シュタイナー自身の言葉を抜粋しその絵の解説とした。

遺された黒板絵/ルドルフ・シュタイナー展 カタログ
火山と正四面体の地球(1924年9月18日の講演から抜粋)

地球は本来、正四面体を成しており、その四つの面の接する稜部分は今でも薄い層をしていますこの薄い地層に沿って、太陽熱がより大量に地球の中に流れ込み、その結果、火山が生じます。たいていの火山は、図のような稜線に沿って存在しています。・・・ここに底面だけを描きました。

ここに見られる線はすべて、日本の方へ向かって走っていますね。
これらの線に沿って、火山が見出せます。火山の分布を調べると、地球は正四面体である、ということが分かります。・・・火山の噴火は常に、太陽と星との位置関係によって生じるのです。
太始、熱があった(1924年6月30日の講演から抜粋)

万物の根源は熱であり、火なのです。
宇宙の始まりは、死んだ原星雲なのではなく、生きた熱だったのです。人間の魂は、熱の中で生きることが出来ます。熱もしくは火は、魂に感じる力を与えます。熱は体を破壊しても、心を破壊しません。
火の中に投げ込まれたら、からだは焼けてしまいますが、こころは少しも破壊されません。ですからもっぱら熱から成る土星紀においても、
人間の魂の存在として生きていたのです。
 
大地のリズム(1923年7月20日講演から抜粋)

ですから人間は、大気を呼吸し、受胎に際しては、宇宙の生命を移し込まれるのです。一方、植物は光に誘われて、大地の重力を克服します。そして光を求め、授精を願って成長し続けるのです。
それと同じ過程を、大地が壮大な規模で辿ります。
水が霧となって立ち上がり、上空で宇宙の生命を受け取るのです。
雷鳴がとどろき、稲妻が走るのは、その生命化の過程の一つなのです。
 
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ワタリウム美術館
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