WATARI-UM  
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exhibition infomation lectures/workshops

  


 
  会期    

2013年7月6日[土]〜10月27日[日] 11月24日まで延長

  休館     月曜日 [7/15、9/16、9/23、10/14は開館]
  開館時間 11時より19時まで [毎週水曜日は21時まで延長]
  入場料  

 

大人 1000円 / 学生[25歳以下] 800円 
ペア券:大人 2人 1600円 / 学生 2人 1200円 
会期中何度でも入場できるパスポート制チケット

  主催      ワタリウム美術館 / ブルーノ・タウト展実行委員会
  助成   芸術文化振興基金
  協力  
  
三沢市寺山修司記念館 / テラヤマ・ワールド/
ポスターハリス・カンパニー / 世田谷文学館 / イメージフォーラム

  会場デザイン

フジワラテッペイアーキテクツラボ
  グラフィック
   デザイン
グルーヴィジョンズ
  協力  
  

九條今日子 / 森崎偏陸 / 笹目浩之 / 萩原朔美 / 小竹信節 / 和田誠 /
森山大道 / かわなかのぶひろ / 渡辺克巳  / 榎本了壱

展示内容プロフィール作品イベントワークショップ会場風景

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寺山修司(1935-1983年)ほどアナーキーで実験的な活動をした創作者はいなかったのではないでしょうか。10代の頃、青森にあってすでに天才歌人の名をほしいままにし、大学入学のため上京し、詩人谷川俊太郎の薦めでラジオドラマを手掛けます。台詞となった寺山の言葉は時代にのって走りだし輝き、ついに「天井棧敷」の活動へと続いていったのです。
本展のタイトル「ノック」は、1975年4月19日、東京阿佐ヶ谷近郊で行なわれた30時間の市街劇のタイトルです。「あなたの平穏無事とは一体何なのか? 」(寺山修司  朝日新聞  1975年5月7日)と地域住民の玄関の扉を突然ノックする、というものでした。「驚いた人が110番」(東京タイムズ  1975年4月20日)し、警察が駆けつけたという一幕もありました。本展ではこの市街劇「ノック」の真意を映像や多数の未発表資料などによって詳細に検証します。
また、当時「天井棧敷」が実施した夥しい数の海外公演が高く評価された点にもあらためて注目したいと思います。
1983年、寺山修司は47歳という若さで多くの謎を遺しこの世を去りました。寺山はいったい何を目指し、書を捨て街へ出ていったのか。本展ではその謎を現代の視点から探ります。

 

 

かつて、私は、「街は大いなる開かれた書物である」と書いた。
しかし今ならばこう書き直すことだろう。
「街は、今すぐ劇場になりたがっている。さあ、台本を捨てよ、街へ出よう」と。
演劇論U「臓器交換序説(抄)」より 1982年
knok

展示内容:

第1章   青森・三沢時代(天才歌人誕生)
第2章   東京へ(シナリオの中で輝きを増す言葉)
第3章   あゝ、荒野(森山大道の写真)
第4章   幻想写真館と実験映画
第5章   演劇実験室「天井棧敷」


プロフィール profile▲PAGE TOP
寺山修司 略歴

1935年 12月10日、寺山八郎、はつの長男として青森県弘前市紺屋町に生まれる。
1954年 18歳 早稲田大学教育学部国語国文学科に入学。
1957年 21歳 病状の小康をみて、第一作品集『われに五月を』(作品社)が出版される。
1959年 23歳 谷川俊太郎のすすめでラジオドラマを書き始める。投稿した『中村一郎』(RKB毎日)にて、民放祭会長賞を受賞。
1967年 31歳 横尾忠則、東由多加、九條映子(今日子)らと演劇実験室「天井棧敷」を設立第一回公演「青森県のせむし男」を皮切りに「大山デブコの犯罪」「毛皮のマリー」と次々に上演する。
1975年 39歳  東京・杉並区で市街劇「ノック」(構成:幻一馬)上演中に警察が介入、新聞の社会面をにぎわす。
1983年 47歳 午後0時5分、肝硬変と腹膜炎のため敗血症を併発、死去。享年47歳。



portrait

作品 work of art▲PAGE TOP
毛皮のマリー




毛皮のマリー 上演のワンシーン 撮影:須田一政
eはがき
寺山修司幻想写真館「犬神家の人々」より 1973/74 年
   
kawanaka
ノック カワナカ ノブヒロビデオ作品1975/2007年

watanabe


ノック撮影渡辺克巳



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特別展示「 寺山修司の言葉をリーディングする」

毎週土・日曜日:18:00〜 ■会場:ワタリウム美術館 
■企画・構成: 萩原朔美( 演出家、多摩美術大学造形表現学部長)

「戯曲は文学ではない」というのが寺山修司の考えです。言葉を本に閉じ込めるのではなく、身体で言葉を乗り越える。身体が言葉よりも多くの言
葉を獲得する。そんな舞台の出現を目指していたのです。今回のワタリウムの試みは、そんな寺山修司の企てに近づくために、リーディング公演を
開催します。役者の声によって、戯曲が生き生きと本来の姿に甦る。黙読では味わえない寺山修司の言葉と出会うための公演なのです。
特別ゲスト: 蘭妖子、若松武史ほか(出演日程はお問合せください)
※展覧会パスポートチケットをお持ちの方は、自由にご参加いただけます。


7月のリーディング キャスト 7/27 蘭妖子特別出演
8月のリーディング キャスト
hagiwara
関連イベント
□グレイテスト・ヒッツ・テラヤマ 記録動画
7月26日(金)19:00〜
■特別参加: 園子温(映画監督) ■参加費: 1500円

「寺山修司になりたかった」と激白した園子温が自身の詩と「グレイテスト・ヒッツ・テラヤマ」をドラマチックにリーディングします。一夜限りの特別イベントです。作品を発表するごとに話題を呼ぶ監督、園子温。近作では、東日本大震災後の世界を描いた『ヒミズ』(2012年)は大きな話題を呼び、第68回ヴェネチア国際映画祭で主演の二人にマルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらした。
2012年10月には原発事故に翻弄される家族を描いた『希望の国』を公開。2013年には次回作『地獄でなぜ悪い』の公開を予定。映画以外にもドラマ『時効警察』(06・07/EX)、『みんな!エスパーだよ!』(13/テレビ東京)の脚本・演出なども手掛けている。いま、国内外から最も新作が期待される、まさしく日本を代表する鬼才監督である。そして2 0 1 3 年4月には「芸人」として舞台デビュー。新たな一面を見せている。



sono
○7月30日(火) 20:00〜21:30 @会場B1オン・サンデーズ
和田誠「怪盗ジゴマ・音楽編」上映会+トーク
■出演:和田誠
■料金:1,500円(ワンドリンク付き)

寺山修司が1963年に数回だけ舞台にかけたことのある戯曲を、当時音楽を担当した和田誠が広島国際アニメーション大会の特別上映作品として自主制作。この幻のアニメーション作品の上映と、当時のお話を和田誠氏に伺います。
wada
○8月24日(土) 20:00〜22:30 @会場B1オン・サンデーズ
テラヤマナイト on リーディング
オープンマイク:一般参加による朗読者も受付中

■料金:1,500円(ワンドリンク付き)
■出演:城戸朱理・鯨井謙太郎と皆様

現代の若き詩人たちが寺山修司「詩」のリーディングに挑む!加えて一般参加者によるリーディングも。
オープンマイクで行うナイトイベント。
オープンマイクのご参加はお一人5分以内、内容は自由ですが、寺山修司の作品1編(部分可)を朗読して下さい。*朗読をご希望の方は申込み時に「朗読希望」とお知らせ下さい。

城戸朱理
詩人。
1959年岩手県盛岡市生まれ。岩手県立盛岡第一高等学校、明治大学卒業。20歳で『ユリイカ』新鋭詩人に選ばれる。高貝弘也、田野倉康一、広瀬大志と同人誌『洗濯船』(1982年 - 1987年)に参加。1994年「不来方抄」で第5回歴程新鋭賞受賞。2011年『幻の母』で芸術選奨新人賞受賞。2012年『漂流物』で第30回現代詩花椿賞受賞。六本木詩人会同人。詩のみならず、詩論・批評・翻訳・エッセイと幅広い活動を展開し、詩壇の新世代を主導。1999〜2000年 「読売新聞」読書委員、 現在、正岡子規国際俳句賞調整会委員、 SKY-ParfecTVのアート番組「Edge」(www.edgeofart.com)企画監修をつとめる。

 
鯨井謙太郎
1980年仙台に生まれる。
2002年オイリュトミーシューレ天使館に第三期生として入学し笠井叡に師事する。 2006年同校卒業公演「熱水晶」に作品を発表。二年間のオイリュトミー研究クラス、天使館フォルトコースに進み舞台公演を重ねる。 2008年同コース最終公演「花も雪も死体も」に作品を発表。 主な出演舞台 :2006年、笠井叡×高橋悠治「透明迷宮」(11月東京、07年1月仙台) 、2008年 笠井叡×高橋悠治「透明迷宮」(1月シアタートラム)

□「天井桟敷のアートワーク」
8月31日(土)19:00〜20:30
■出演: 榎本了壱(クリエイティブ・ディレクター、アタマトテ・インターナショナル代表、京都造形芸術大学教授)、
小竹信節(舞台美術家、アートディレクター、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科主任教授)
■参加費: 1500円

本展のタイトル『30時間市街劇「ノック」』の地図やチケットをはじめ「天井棧敷」の多くのヴィジュアルイメージをデザインされた榎本了壱氏と不思議な装置など舞台美術を担当されていた小竹信節氏に「天井棧敷」と寺山修司のヴィジュアルワークのこだわりについてお聞かせいただきます。「じつはーー」と、今だからお話しいただける舞台裏のお話も楽しみです。
kotake

○「革命になる音楽」          記録ブログ
日時:9月12日(木)、20:00〜22:00
■出演: J・A・シーザー X 幾原邦彦
参加費:1,500円

寺山修司の「演劇実験室◎天井桟敷」の音楽を手掛け、現在も「演劇実験室◎万有引力」を主催しながらジャンルを超えた活動を続けるJ・A・シーザー氏と、日本アニメ史上「もっとも難解な」といわれる作品『少女革命ウテナ』(音楽:J・A・シーザー)や『輪るピングドラム』で知られるアニメーション作家の幾原邦彦氏をお招きして音楽・革命そして寺山修司についてお話し頂きます。

@『少女革命ウテナ』©ビーパパス・さいとうちほ/小学館/
少革委員会/テレビ東京


J・A・シーザー
ジュリアス・アーネスト・シーザーは、日本の作曲家、作詞家、演出家、演劇実験室◎万有引力主宰。
1948年宮崎県生まれ、静岡県育ち。
1969年上京。東京デザイナー学院中退(同じ東京デザイナー学院の同級生に高田純次がいる。)後に寺山修司に出会い「演劇実験室・天井桟敷」に入団、音楽と演出を担当。
1983年、自ら「演劇実験室◎万有引力」を結成。
2012年5月に新宿フェイスで約40年ぶりに、「J・A・シーザーコンサート」を行う。天井桟敷・万有引力・アジアンクラックなどさまざまな音源が、近年復刻・あるいは新たに発売されている。


幾原邦彦
アニメーション監督、プロデューサー / 小説・漫画原作者
徳島県小松島市出身 / 12月21日生まれ
1997年、テレビアニメーション『少女革命ウテナ』(アニメーション神戸'97<テレビ番組部門最優秀賞><神戸賞>)
1999年8月、映画『少女革命ウテナ〜アドゥレセンス黙示録>』公開(フランス・アヌシー国際映画祭正式上映作品、イタリア・ルッカ国際映画祭招待上映作品)
2011年、テレビアニメーション『輪るピングドラム』(平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品)
著書に小説『シェルブリット』(1999年、共著/永野護)、『輪るピングドラム』(2012年、共著/高橋慶)がある。
□「僕の写真の鉱脈をみつけてくれた人」
9月13日(金) 19:00〜20:30
■出演: 森山大道(写真家)、石川直樹(写真家) ■参加費: 1500円

森山大道: 1938年生。商業デザイナーを経て、写真家、岩宮武二、細江英公に師事。ブレ・ボケ・アレと称される前衛的写真の先陣を切り『にっぽん劇場写真帖』(1968年)を発表。以降、極限まで写真表現を突き詰めた『写真よさようなら』(1971年)など、現在まで、発表する写真集はどれも注目を集めている。
石川直樹: 1977年生。2000年、PoletoPoleプロジェクトに参加して北極から南極を人力踏波、2001年、七大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為としての移動、旅などをテーマに作品を発表して続けている。2011年、写真集『CORONA』により第30回土
門拳賞を受賞。
event ishikawa
□「大学最初の夏」           
9月16日(月・祝日)18:00〜19:30 ■出演: 山田太一(脚本家)
■聞き手: 萩原朔美(演出家、多摩美術大学造形表現学部長) ■参加費: 1500円

「大学の最初の夏。ぼくは三宮さんという同級生を好きになっていた。そして山田は演劇研究会の弓野さんを好きになっていた。二人とも、最初に恋心だけがあって、相手はあとからやってきた、という感じであった」(寺山修司、1955年)と、始まる二人の往復書簡30通余りが、寺山自身の編集により『はだしの恋唄』(1967年新書館版)に掲載されている。青森から東京へ出てきたばかりの寺山青年との出会い。山田太一にとって寺山修司とは何者なのか? 恋と希望、言葉、そしてドラマなどいろいろなお話をうかがいます。
event yamada

□『302号室」飴屋法水(演出家)   
10月27日(日)20:00 より (19:40分開場)
■参加費: 2000円

飴屋法水: 1961年生。17才のとき唐十郎主催の「状況劇場」に参加、音響担当。23才で演出家として独立。その後、美術や音楽に活動の場を広げながらも、一貫して、人間の生命と生活を、その関心の中心に置く。95年、ヴェネツィア・ビエンナーレ参加後、「動物堂」を開店し、動物の飼育・繁殖にも関わる。近年は、05年「バ ング ント」展、08には平田オリザ作『転校生』演出、F/T(フェスティバル/トーキョー)への連続参加、大友良英、山川冬樹とのコラボレーションや、テニスコーツ、七尾旅人とのライブ共演など。

チラシ参照

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