WATARI-UM  
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会期 2011年1月22日(土)― 4月17日(日)
11 時より19 時まで [ 毎週水曜日は21 時まで延長]
休館日 月曜日  [3/21は開館]
入館料 入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
ペア券:大人 2人 1,600円/ 学生 2人 1,200円
(期間中、何度も使えるパスポート制
主催 ワタリウム美術館
参加作家
 Artist
第一章
河原 温             On Kawara
アンディ・ウォーホル       Andy Warhol
ナム・ジュン・パイク         Nam June Paik
ヨーゼフ・ボイス         Joseph Beuys
ジョナサン・ボロフスキー     Jonathan Borofsky
バリー・マッギー         Barry McGee
伊藤 存             Zon Ito
ファブリス・イベール       Fabrice Hyber
坂本 龍一            Ryuichi Sakamoto
  第二章
ルネ・マグリット         Rene´ Magritte
マルセル・ブロータス       Marcel Broodthaers
ジョン・ケージ          John Cage
アレン・ギンズバーグ       Allen Ginsberg
  第三章
ソル・ルウィット        Sol LeWitt
マックス・ビル           Max Bill
展示内容プロフィール会場イベント
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私たちのハートビートが聴こえる。――― 時代にキスして。
アイ・ラブ・アート11は、ワタリウム美術館の現代美術コレクションより14人のアーティストの作品に、特別出品として坂本龍一氏の音楽を交え、「ハートビート(鼓動)」をテーマに、「時代のハートビート」「時代のポエム」「無限のリズム」の3つの章で展覧会を構成し、96点を展示します。
アーティストたちの作品を通し、時代と自身の鼓動に耳を傾けてみて下さい。そして、自分の生きる時代に、キスを贈って下さい。

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第一章


第1章 時代のハートビート
人と、人をとりまく世界への関心からアートが生まれる。
その領域を超え、時代と関わりながら、アートは社会の鼓動となる。

 







6 JUL. 1984

キャンバスにその日の日付が描かれている。この『日付絵画』は、河原温がその日に滞在している場所の言語で表わされる。
ニューヨークで制作されたものは英語、メキシコで描いたものはスペイン語。
ただし、日本滞在中はエスペラント語が用いられる。

河原 温 
On Kawara
 1933- 日本
コンセプチュアル・アートを代表する作家。1966年より、日付だけを描いた『日付絵画』シリーズを制作。




フラッシュ
 1963 年11月22日 1968 
1963年11月22日のJ・F・ケネディ暗殺事件を題材に制作した11枚からなるポートフォリオの中の1点。
この作品がつくられた1968年には、ウォーホル自身が重傷を負う事になる銃撃事件が起こり、奇しくも翌々日、J・F・Kの弟、ローバト・ケネディが暗殺されている。

アンディ・ウォーホル 
Andy Warhol
 1928-1987  アメリカ
ポップ・アートの巨匠。大衆文化のイコンを題材にした作品で、圧倒的な支持を得た。



心TV
 1984
「心」の文字をかたどった14台のTVでつくられたビデオ・インスタレーション作品。ナム・ジュン・パイクは常に新しいテクノロジーと東洋的な思想を融合させ作品を制作した。万物に心が宿ると考えるならば、TVにも心があるということだろうか。

ナム・ジュン・パイク 
Nam June Paik
 
1932-2006   韓国
TVやビデオなどのメディアを初めてアートに取り入れた「メディア・アート」の第一人者。


コンティニュイティ(連続性)  1984
ボイスが再現した、パイク+ボイスによるジョージ・マチューナス追悼コンサートの「コンクリート・スコア」。
「7つの概念(基盤・潜在力、エネルギー第一場、エコー、口で、ボリューム、
拡大された生産・創造、即効・受容力)で一つの単位:音楽と反音楽の未来に」
とメモが付けられている。

ヨーゼフ・ボイス
Joseph Beuys 
1921-1986  ドイツ
『社会彫刻』という概念を提唱し、20世紀後半以降の様々な芸術に影響を与えた。



アルミニウムによる分子男 1983 
アルミニウムでつくられた二人の男の体には沢山の穴があけられており、この穴を透かして、向こう側を見る事ができる。ボロフスキーは、人間をつくっている分子構造は、風通しのよいものだと考えていた

ジョナサン・ボロフスキー
Jonathan Borofsky
 
1942- アメリカ
夢を題材に非現実のふりをしながら、社会問題や人間の命題を凝縮し潜ませた作品を制作。


無題 2008
2007年、「バリー・マッギー展」のため来日。ワタリウム美術館の4Fの壁に、筆とスプレーをつかって描いた作品。4Fから2Fまでの吹き抜け部分、細い梁と桟を軽々と跳び渡りながら、スプレーを持って壁面に描く、生粋のグラフィティ、バリー・マッギーの姿があった。

バリー・マッギー
Barry McGee 
1966- アメリカ
TWISTというタグ名をもつ、21世紀のグラフィティ界の巨匠。






側線ベルト
 2003
「側線」とは魚などの体に線状に並んでいる感覚器官。左上にウサギの耳が、右下に脚が見える。ウサギの背中に相当するあたりには、山の稜線があらわれ、お腹のあたりには湖や木々がある。
複数のモチーフは瞬間にすべてが目に映ることはなく、風景の中で浮かんでは消え、次第に混ざりあっていく。

伊藤 存
Zon Ito
  
1971- 日本
思いがけない関係性によって次々とつながっていくイメージの世界。刺繍表現の絵画作品で注目を集める。






ありえない気象学
 2009
「晴れ、曇り、雨、雪」4つの天気がひとつの空に描かれている。
「温暖化や、環境問題、食料問題は、すでに私たちの目の前にあり、今から後戻りすることはできない。ならば人間はこの状況にどう対応していくか? その「行動」に興味がある」とファブリス・イベールは言う。

ファブリス・イベール
Fabrice Hyber
 
1961- フランス
インタラクティブな観客参加型や、公共のスペースに社会メッセージを表した作品も多い。その後の作家達に多大な影響を与えている。


heartbeat , 1991
1991年10月21日に発表された坂本龍一のアルバム『heartbeat』より、『heartbeat』『Song Lines』『nuages』『Borom Gal』『Epilogue』『Tainai Kaiki』の5曲に加え、デヴィッド・シルビアンのバージョン『heartbeat (Tainai Kaiki II)』が、本展「ハートビート展」の鼓動となって、会場に流れます。

坂本 龍一
Ryuichi Sakamoto
1952- 日本
ミュージシャン。音楽・映画・出版・広告などメディアを越え活動を行う。環境・平和問題への言及も注目されている。


第2章 時代のポエム

イマジネーションとともに、もうひとつの真実を探すとき、
あらたな時代の精神を構想し、神話が生まれる。
吠えながら、ささやきながら―。



神、第8日(新しい創造の日) 1937
16枚の写真作品からなるポートフォリオ「たくらみのない情景(The Fidelity of the Images)」の中の1点。死後に発見され、ルネ・マグリットの絵画作品の内面を知る重要な作品として注目を集めた。
ルネ・マグリット
Rene´ Magritte 
1898-1967  ベルギー
シュルレアリスムを代表する画家。「言葉とイメージ」の問題を追求した作品は、20世紀文化に大きな影響を与えた。


ABC  1974
ヤシの木が描かれたタオルと、abcの文字が描かれたキャンバス。マルセル・ブロータスは、砂をひいたじゅうたんの上に、実際のヤシの木の植き鉢を置き、この作品と一緒に展示した。1974年、マルセル・ブロータスは「冬の庭」を始めとした一連の展覧会を行い、この作品にみられる舞台装置の概念を作品の展示方法にもたらした。
マルセル・ブロータス
Marcel Broodthaers
1924-1976  ベルギー
身近で伝統的な素材を用い、類いまれな繊細さとアイロニーで作品を表現。



マルセルについて何も言いたくない 1969
透明な素材プレクシグラスにシルクスクリーンで転写された文字や図が、何枚も重ね合わされている。偶然の様相をみせ浮かび上がる記号群から、ポエムが生まれてくる。
「今日、音楽を書く一つの方法は、デュシャンを研究することである」ジョン・ケージ

ジョン・ケージ
John Cage 
1912-1992  アメリカ
前衛芸術の作曲家。演奏されない音楽「4分33秒」が有名。

29 Sep. 1985
「メアリー・ヘルプ・オブ・クリスチャンズR. C. 教会。ニューヨーク東12丁目437番地の4階の自宅居間の窓から、1985年9月29日。家賃は安い。10年間住んでいる。」アレン・ギンズバーグ
アレン・ギンズバーグ
Allen Ginsberg
1926-1997  アメリカ
詩集『吠える』で知られる「ビート」を代表する詩人。写真作品なども手掛けた。


第3章 無限のリズム  

世界への限りない興味は、時を超えた秩序を見いだす。
惑星が廻り、心音が鳴りつづくように、
永遠とは、静寂ではなく、無限の律動のことかもしれない。




ピラミッド 1986 
1967年、作品にとって最も重要なのはアイデアやコンセプトであると記した「コンセプチュアル・アートに関する断章」を発表。この作品は、それまでの立方体による格子の基本から、1980年代半ば、三角形の形へと新たな作風を発表した頃の作品のひとつ。

ソル・ルウィット
Sol LeWitt
  1928-2007  アメリカ
幾何学的立体構成によって、ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートを先導。

 



白とグレーと4色の相互浸透  1978
「デ・ステイル」の影響を受け、あらゆる造形の基本となる原理を追求した幾何学的法則性と、色彩の非相称的な均衡に対する研ぎすまされた感覚が、作品に美しいリズムをもたらしている。

マックス・ビル
Max Bill
1908-1994 スイス
「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれ、画家・彫刻家・建築家・デザイナー・教育家・政治家として様々に活躍した。

   
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関連企画 1 スペシャル・レクチャー

2月12日(土)19:00-21:00
出演:浅田彰(哲学者・批評家、京都造形芸術大学大学院長)
「ボイス/ブロータスからの贈り物 -- もうすぐハッピー・バレンタイン・デイ」
現代美術というとすぐアメリカを考える。でも、ヨーロッパにも奥の深いアートが生きつづけていた。そのなかで、ブロータスに光を当て、偉大な同時代人ボイスとも対比しながら、彼らの遺してくれたかけがえのないアートの贈り物をもういちど味わってみましょう。

 

2月25日(金)19:00-21:00
出演:石田太一(唐招提寺 律宗執事)
「56億7千万年後の未来に現れる ― 弥勒菩薩(ルビ:みろくぼさつ)」
「仏」は時空を超え現れ、私たちを救済してくれるといわれています。石田太一氏は数学科を卒業後、1995年より唐招提寺に勤務する異色の僧侶です。鑑真和上から唐招提寺の仏像まで、「仏教」について、スライドを交えてお話し頂きます。

 

関連企画 2

20世紀最大の詩人にして謎〜エズラ・パウンド入門
エズラ・パウンド(1885〜1972)はアメリカに生まれ、祖国から国家に対する反逆罪を問われた20世紀最大の詩人。イマジスム、ヴォーティシズムなどの前衛運動を主導するとともに、エリオット、ジョイス、ヘミングウェイ、タゴールらの才能を見いだし、20世紀芸術の「インプレサーリヨ(興行師)とも呼ばれた。その2万7千行に及ぶ長篇詩『詩篇(キャントーズ)』は、ダンテ的なスケールを誇る世紀の実験とされている。

2月5日(土)19:00-21:00  Part 1.「パウンドの生涯と作品」

出演:城戸朱理(詩人) 
作品を織り込みながら、パウンドの生涯を解説します。

 

2月19日(土)19:00-21:00  Part 2.「パウンドの読み方」
出演:城戸朱理(詩人)+遠藤朋之(和光大学准教授)

パウンドの作品をどう読み解くのか、具体的に説明します。
原詩(遠藤朋之)と和訳(城戸朱理)のリーディング・セッションも行います。

 

○ 参加を希望される方は、お早めにご予約下さい、定員になり次第、〆切ります。 各日1500円(ドリンク付)
お申込/お問合せ:ワタリウム美術館
Tel:03-3402-3001  Fax:03-3405-7714  official@watarium.co.jp
振込先:三井住友銀行 青山支店 (普)1033281 (名)ワタリウム美術館

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