WATARI-UM  
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会期     2010年1月30日[土] → 5月16日[日]
        開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)
休館日    月曜日  [3/22、5/3は開館]
入場料    入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
        (期間中、何度も使えるパスポート制)
主催     ワタリウム美術館
協賛      株式会社資生堂
展示協力    PORTER'S PAINTS
 
展示内容プロフィールイベント
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『お前、俺のこと元気だと思ってるだろう?
 2、3年前は本当に死にそうで、今でもたまに意識が空中をフワフワ浮いてしまうんだ。』

2009年1月6日、マンハッタン、ソーホーの外れのスタジオでの会話だ。
2年ほど前に出版された作品集を見てからジョン・ルーリーの絵に魅了され、半年間彼とメールのやりとりをした。結局、もっと本物の作品を見たくてNYに飛んだ。

ジョン・ルーリーといえば、1984年のジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』で俳優として圧倒的な存在感を示し、私の周りでは『誰だ、こいつは?』という噂が一気に広まった。その直後に、本人が呼ぶところのフェイク・ジャズ・バンド「ラウンジ・リザーズ」も来日し、一部の熱狂的なファンを得るにはさほど時間がかからなかった。そういえば当時青山で行われたライブのあと、取り巻きたちを引き連れたルーリーが深夜の暗闇に消えていったのを思い出した。

私にとって彼の絵は、その音楽や俳優といった表現を遥かに凌ぐ衝撃だった。難病を患ったあとの彼は、音楽も俳優活動も中止し、一人で好きな時に出来る絵を描くことが唯一残された表現方法になった。発表はしなかったが、80年代から、ジャン・ミッシェル・バスキアなどと一緒に描いていたというだけあって、その構図や技法は信頼できるものだ。
 
ルーリーの絵からは、伝統的な風景画のようなものであろうと、夢の中のワンシーンであろうと、いつも視点に、ジョン・ルーリー自身を強く感じることができる。日常の出来事が私たち人間に対してではなく、空に存在している何者かに向けて、絵日記のように描かれている。そこに戦略的な意図は、全く感じられない。ルーリーのネジ曲がったり、絡まった意識や思考でさえも、そのままストレートに私の心の中に入ってくる。

そんな彼の絵を見ていると、何故かつらいことや不条理なことが多い世の中だけど、きっといつの日にか、お金や名声、政治や経済、環境問題といった視点ではない不思議な風景や事柄に出会えると信じてみたくなる。

和多利浩一 (ワタリウム美術館)

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」での彼の彫りの深い、孤独な顔を忘れることができない。
それはニューヨークのダウンタウンという街を象徴する顔だった。世界中のとんがった奴ら、みんながあの「TVディナー」に憧れたものだ。
このところしばらく音沙汰がないと思ったら、ジョンはサックスではなく絵筆を握っていたんだ。なんと多才な人なんだろう。

坂本龍一

ジョンが楽器を置く事になったと聞いた時
もうあの彼独特の世界が聴けなくなった事に
途方にくれた。
しばらくして、彼が楽器の変わりに本格的に絵筆を持ったと知った。
以前、NYのスタジオで何気なく描いたジョンの落書きを見たことはあったが
2000年の初めにきちんとした形でジョンの描く作品を見た時
そこにはアーティストとして表現方法は変わったが
彼が奏でる旋律と同じように
自由な無邪気さと混沌と美しさがあった。
思わず涙が出そうになった。
ジョンの描く世界には感動がある。

永瀬正敏(俳優)

NYのCBGBでのDNAの解散ギグでジョン・ルーリーに初めて会った。
いきなりジャパニーズガールを紹介しろと言われた。
私が選曲を担当したコムデギャルソンのPARISコレで、そのモデルだったジョンに会った。
いきなり俺はもっとカッコいい曲を知っていると言われた。
もし東京のWATARI=UMの展覧会でいきなり俺の絵を買えって言われたら、
仕方がないから月賦で買おうかと思っている。

桑原茂一(音楽プロデューサー)

ミュージシャンで俳優。
80年代に、「ニューヨーク」って響きが、
これほどしっくりくる人はそうそういなかった気がします。
マルチにカッコイイ、「大人」の佇まい。

絵を描くようになってもやはり強烈に個性的だなあと感じてたので
今回のドローイング展はタイムリーでとても楽しみなサプライズです。

TOWA TEI(ミュージシャン)

知らないだろ ぼくが
どれほど 自由に なりたいかなんて

Dear John Lurie

箭内道彦(クリエイティブディレクター)

素直に受け止めていいのか。
弾かれたようなテンポで描かれた鮮やかなルーリーの世界は
勢いづいて止まるところの知れない私たちの人生のようだ。
このままではなにか痛い目にあうのではないか、
警告を受けているような気がした。

KiKi(モデル・女優)

 
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ジョン・ルーリー略歴 John Lurie
1952年
アメリカ、ミネアポリス生まれ。。
1978年
ギタリストのアート・リンゼイらと結成した「ラウンジ・リザーズ」のサックス奏者として登場する。
1980年代

ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984)、「ダウン・バイ・ロー」(1986)などジム・ジャームッシュ監督の映画に出演し、俳優として独特の存在感を発揮する。自らが監督、出演した釣り番組「フィッシング・ウィズ・ジョン」(1991)は、デニス・ホッパー、トム・ウェイツ、ウィレム・デフォー、マット・ディロンがゲスト出演し話題になる。

1990 年代後半 ライム病を患い、音楽、俳優活動を休止。
2004年より Anton Kern Gallery(NY)などで、1980年代から描いていたドローイングを展示。
2006年 『ジョン・ルーリー: works on paper』P.S.1(NY)にて展覧会を開催。


近年、画家としてのジョン・ルーリーが広く知られることとなった。



The Invention Of Animals


This Painting Stands For Goodness


My Brain No Good

The Spirits Are Trying to Tell Me Something
But It's Really Vague


Man's Hands Have Turned Into Forks. Don't Trust Him.

This Is What I Really Call A Message

The Sound Of One Indian Clapping
 

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3月19日(金)19:00-21:00
『命を燃やす道具談義
』            参加費1500円(要予約)
出演:桑原茂一(フリーペーパーdictioary 編集長)
   立花ハジメ(ミュージシャン/グラフィックデザイナー)
   常盤響(グラフィックデザイナー/写真家)

スネークマンショーや、フリーペーパー「dictionary」の出版で知られる桑原茂一氏。桑原氏が選曲を担当したコムデギャルソンのパリコレに、モデルとしてジョン・ルーリーが出演するなど、実際にジョンと面識もある桑原氏と、ミュージシャンでありデザイナーとしても活躍する立花ハジメさん、常盤響さんを交えた異色対談です。
------最近どう?燃やしてる?もちろんボウボウだよ。 桑原談

記録映像  3/19桑原茂一+立花ハジメ+常盤響『命を燃やす道具談義』対談 ユースト記録

3月25日(木)19:00-21:00
『人類の幸のためにみんな歌おう!』(ルーリー)
    参加費1500円(要予約)

出演:浅葉克己(アートディレクター)
   KiKi(モデル/女優)

----このままでは
なにか痛い目にあうのではないか、
警告を受けているような気がした。
KiKi談

96年にジョン・ルーリーが来日した際、銀座のバーに一緒に行ったりと、
ルーリーと親交のある浅葉氏と、モデルとして活躍するKiKiさんを迎えた
楽しい一夜です。お二人の近況などもお聞きします。

4月1日(木)20:00-21:50          受付終了
「トカゲラウンジの3人の住人たち」
      参加費2500円(要予約)
出演:大友良英(音楽家) 
   飴屋法水(美術家/演出家) 
   山川冬樹(ホーメイ歌手・アーティスト)

ジョン・ルーリー展開催を記念して、昨年、最も話題を集めた大友良英と二人のアーティストのコラボレーションを開催します。
大友良英はNHKのテレビドラマ『白州次郎』等の音楽をやったかと思えば、山口のYCOMでの展示を発展させ稀に見る実験的な『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置』を各地でゲリラ展開、今後もこれは場所を変えながら続く模様。

今回のワタリウム美術館でのパフォーマンスは、飴屋法水と山川冬樹という音楽、美術、演劇とあらゆる領域を凌駕する二人と3フロアーを使ってのパフォーマンスを展開する。『ネットでオーストラリアのジョンローズと交信しながら演奏・・・みたいなこともあるかもしれません。』ーー大友談--------------------------------




ご予約方法:
ご希望の回、お名前、参加人数、ご連絡先(住所/電話番号/Fax番号又はE-mailアドレス)をご記入の上
E-mail:official@watarium.co.jpまたは、Fax:03-3405-7714までお送り頂き、
下記の口座へお振込下さい。(定員になり次第〆切り)
振込先:三井住友銀行 青山支店(普)1033281(名)ワタリウム美術館
振込にてお支払いの方は、【振込明細書】を控えとしてお持ち頂き、会場「ワタリウム美術館」受付にてご提示下さい。【参加チケット】と交換致します。

参加費:1500円 3/19, 3/25
    2500円 4/1
会場:ワタリウム美術館
   〒150-0001
  東京都渋谷区神宮前3-7-6 
Tel:03-3402-3001 Fax:03-3405-7714
official@watarium.co.jp http://www.watarium.co.jp

 

 

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