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 |
  |
会期 |
2006年6月10日(sat)−10月9日(mon)
開館時間11:00〜19:00 *毎週水曜日は21:00まで延長
休館日:月曜日
(7月17日(祝)、9月19日(祝)、10月9日(祝)は開館) |
入館料 |
入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
(期間中、何度も使えるパスポート制) |
主催 |
ナム・ジュン・パイク追悼展実行委員会/ワタリウム美術館 |
実行委員 |
磯崎新/帯金章郎/木村要一/黒木靖夫/粉川哲夫/坂根厳夫/坂本龍一/筑紫哲也/細野晴臣/宮澤壯佳/三宅一生/山本圭吾/和多利志津子
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特別協賛 |
株式会社インデックス |
協賛 |
ソニー株式会社/ギンザ・コマツ
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機材協力 |
日本サムスン株式会社 |
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  |
ニューヨーク、倉庫街だったソーホーにアーティストたちが集まりはじめた1960年代のなかば、マーサーストリートを、ビデオ機材をかかえた小柄なアジア系の青年が歩いていた。彼は複数の言語を自在にあやつり、音楽、哲学、思想などをニューヨークのインテリ達と互角に論じた。この謎の青年、ナム・ジュン・パイクの名は瞬く間に世界を駆け巡っていった。
2006年1月29日、ナム・ジュン・パイクは、療養中のフロリダの自宅で73歳の生涯を閉じた。ワタリウム美術館は、30余年にわたりパイクと対話し、応援のエールを送り続けました。この『さよなら ナム・ジュン・パイク展』はそのプロセスを作品とドキュメントで綴るレクイエムです。
○『美学、考 −さよなら ナム・ジュン・パイク−』
72頁 600円(限定500部)
ナム・ジュン・パイクと交流のあった日本のクリエイター、企業人、ジャーナリストの方々による追悼文とドキュメントを掲載した本展記念小冊子。
○ナム・ジュン・パイク追悼展同時開催として、6月4日(日)−7月25日(火)、ギンザ・コマツ アートスペース(1F中央通り沿いのウインドー)にて、ナム・ジュン・パイク作品が御覧頂けます。
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  |
ナム・ジュン・パイク略歴
1932年 |
7月20日、韓国ソウルに生まれる。 |
1950年 |
東京大学文学部美学・美術史学科を卒業後、ドイツへ渡り20世紀音楽を学ぶ。 |
1961年 |
フルクサス運動の創始者ジョージ・マチューナスと出会う。以後、フルクサス運動の中心的存在として活動。 |
1963年 |
テレビ画面を磁石で操作した世界初のビデオ・アート作品を発表(Wuppertal, Germany, Galerie Parnass, Exposition of Music-Electronic Television, March 11-20.)。 |
1964年 |
パフォーマンス「ロボット・オペラ」をシャーロット・モーマンと共演(New York, Judson Hall, the Second Annual New York Avant-Garde Festival)。 |
1984年 |
1月1日、ニューヨーク・パリ間衛星中継番組「グッド・モーニング・ミスター・オーウェル」を発表。
同年、東京都美術館で「ナム・ジュン・パイク展 ビデオ・アートを中心に」開催。 |
1993年 |
第45回ヴェネチア・ビエンナーレにて金獅子賞を受賞。
同年、9月−12月、ワタリウム美術館で新作個展「パイク地球論」開催。 |
2000年 |
ニューヨーク、グッゲンハイム美術館で大回顧展を開催。 |
2006年 |
1月29日マイアミの自宅にて逝去。 |
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  |

「時は三角形」
Time in triangular, 1993
三角形の作品は、ワタリウムのマリオ・ボッタの建築とニューヨークの三角形のフラットアイアン・ビルとを合成しようと思ったんですよ。*a
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 「ユーラシアン・ウェイ」
Eurasian Way, 1993
ぼくらが撮ってきたのはイルクーツクからモスクワまでで、それをつなげて……。ボイスはそのへんのメンタリティがあるし、実際、蒙古人に助けられたからね。*b
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
「ニュー・キャンドル」
New candle, 1993
装置のひとつを、僕がちょっとへんなことして壊した。右往左往して蝋燭の位置を少し動かしたら、フィードバック現象が起きて蝋燭が30本になった。*c
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
「パッセ−ジ」
Passage, 1986
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「ボイスを送る」
Lebe woel unsere Beuys, 1986
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「無題」
Untitled, 1980
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「X氏のハート」
Heart of Mr.X, 1976-82
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「キャンドルTV」
Candle TV, 1980
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*aから*cはパイクの言葉。
*a、b 美術手帖 1993年12月号より、
*c BRUTUS 1993年12月1日号より
(メイン画像)
「ケージの森/森の啓示」の前に立つパイク
Paik standing before "Forest of Cage - Revelation of the Forest", 1993
撮影:坂田栄一郎
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  |
ナム・ジュン・パイク
トーク & パフォーマンス (全6回) 各回19:00より
6月30日(金)
パイク哲学
インゴ・ギュンター(メディア・アーティスト)
ドイツ生まれ。1978年以降、直弟子としてパイクに師事を受けたインゴ・ギュンターによるパイク考。現在、米国ニューヨークを拠点に活動、メディア、テクノロジーやコミュニケーション・ネットワークに着眼した作品に取り組んでいる。
7日 7日(金)
抒情詩的Technology Transfer
松井龍哉(ロボット・デザイナー、フラワー・ロボティクス代表)
ヒューマノイドロボット「SIG」「PINO」でGOOD DESIGN賞を受賞するなど、ロボットデザインの第一人者である松井氏に、創造から
技術という分岐点に向かう視座をPikeの言葉と共にお話いただきます。
7日14日(金)
for PAIK
小杉武久(音楽家)+高橋悠治(音楽家)
友人からパイクに捧げる追悼パフォーマンス。
小杉武久(エレクトロ二クス)と高橋悠治(ラップトップ)のひさしぶりの共演。
製作協力:HEAR 岡本隆子
7月28日(金)
ボイスとパイク
針生一郎(美術評論家連盟会長)
ボイスとパイク、その作品は新しい表現をめざすよりも、映像を物体や行為や環境に転化しながら、マス・メディアの社会的機能を暴力的なまでに増殖して、つねに一種の政治性をおびている。(『美術手帖』1984年8月号より)
8月 1日(火)
パイクを背負う?
対談:八谷和彦(メディア・アーティスト)+高嶺格(アーティスト)
世代を超えて、アーティストたちは、今、パイクから何を考えるのか。
「おんぶさせて下さい、とパイクさんにお願いして、断られたことがあります。本当です。」(高嶺格)
8月25日(金)
A Chance Operation to NJP
DJ:TOWA TEI(音楽家)
ニューヨークで「ディーライト」のメンバーとしてデビューし、テクノ、ダンス・ミュージック、アートの境界を超えた多彩な活動を続けるミュージシャンTOWA
TEI、初のミュージアム・ライブです。 VJ:ヒロ杉山(ENLIGHTENMENT)
「トーク & パフォーマンス (全6回)」 通し参加費 18,000円(要予約)
11月2日(木) 18:30より
特別追悼ライブ farewell,njp
出演:坂本龍一
carsten nicolai & raster-noton artis
浅田彰 他
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*事前の申し込みが必要です。申し込みや詳細の問い合わせは、ワタリウム美術館(電話03-3402-3001、e-mail
official@watarium.co.jp)まで御連絡下さい。振込先:三井住友銀行 青山支店 (普)1033281 (名)ワタリウム美術館
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  |
ビデオ・ワークショップ
きみもパイクになろう
1回目:8月5日(土)10:00-12:00 + 8月6日(日)18:00-21:00
2回目:8月19日(土)10:00-12:00 + 8月20日(日)18:00-21:00
講師:大房潤一(映像ディレクター)
パイクのアシスタントも務めた映像のプロを講師に招き、撮影から映像の加工・編集まで、ビデオアート作品つくりを体験する特別ワークショップ。
*撮影機材は各自で御持参ください(ビデオカメラ、動画撮影の機能が付いている携帯電話、デジタルカメラなど)。
「ビデオ・ワークショップ」参加費(2日間) 4500円(要予約)
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*事前の申し込みが必要です。申し込みや詳細の問い合わせは、ワタリウム美術館(電話03-3402-3001、e-mail
official@watarium.co.jp)まで御連絡下さい。振込先:三井住友銀行 青山支店 (普)1033281 (名)ワタリウム美術館 |
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