ヘンリー・ダーガー展 |
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ヘンリー・ダーガーの心の中− 精神病理学の視点から 子供の自閉化、家庭内暴力、接触障害、いじめ、凶悪犯罪。青年層の対人関係の変容。中高年の抑うつ、自殺。高齢者の抑うつなどの現代人の精神的葛藤について、あるいは、阪神大震災の災害救援や北朝鮮問題、様々な事件を通して人々のこころや社会意識について、精神病理学の視点から、鋭い分析を行ってこられた野田正彰先生をお迎えし、ヘンリー・ダーガーの心の中を探ります |
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2月8日(土) |
孤独の創造− 新しさが求められるアートの世界では、過度に「若さ」が優遇されるきらいがある。しかし、もしも作家がひとつの想念に取り付かれ、寝食も忘れてそのヴィジョンの実現に取り組んだとしたら、どうだろうか。彼は発表や評価の機会を忘れ、いつしか老いていく。彼の生み出すものは、美術館や美術市場といった現在のアートのルールには収まり切らないものとなっていく。なにか得体のしれないもの、むしろ、そこにこそアートの可能性が眠っているとはいえないか。ダーガーへと至る、20世紀の知られざる創造の系譜を紹介する。 |
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四方田犬彦 (よもた いぬひこ) 1953年生まれ。東京大学で宗教学を、大学院で比較文学を学ぶ。映画、文学、漫画など幅広い批評活動を 行う。現在、明治学院大学教授。著書に『月島物語』、『電影風雲』、『日本映画史100年』など多数。 |
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ヘンリー・ダーガーを索めて 「私の人生には、ほとんど出来事と呼べるものがなかった」と、ヘンリー・ダーガーは5084頁に及ぶ自叙伝を書き出している。シカゴの郊外にある彼の墓には、「子供たちを守り続けた芸術家」という銘が刻まれている。思うにこの偉大なる夢想家は、現実においてこそ孤独であったかもしれないが、ひとたび秘密めいた少女たちの宇宙の住人となったとき、無限の至福のうちに生きる力を授けられたのだ。ダーガーはフーリエの中断されたユートピアの後継者であり、複製技術時代の先駆者である。しかし彼はそれ以上に、子供たちのためのラブレーなのである。
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2月22日(土) |
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ヘンリー・ダーガー。この偉大なるひきこもりのアウトサイダーは、まさに世界の外側に立ちながら、自らの手になる「非現実の王国」を、いかなる現実よりも大切に育もうとした。彼の世界を破滅から救うヴィヴィアン・ガールズは、巨大な龍を従えて戦闘におもむく可憐な美少女たちである。ペニスを持った美少女=ファリック・ガールズを生み出したダーガーの創造性は、果たして何に由来したか。その世界観は、いまや戦闘美少女が跋扈するわが国のサブカルチャーと、いかなる通底回路を持つか、最新の研究成果をふまえて分析する。 |
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お問合せ・お申込方法 ● ご参加を希望される方は、お早めに、御予約下さい。 各催しは定員になり次第〆切らせて頂きます。 ● 参加費 各2,500円 、 全4回通し6,000円 ● 振込先 三井住友銀行 青山支店 [普]1033281 [名]ワタリウム美術館 ● 会場/申込 ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 tel:03-3402-3001 fax:03-3405-7714 Email:official@watarium.co.jp |