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ヘンリー・ダーガー展 2002年11月29日(金)-2003年4月6日(日) 休館日:月曜日(12月の月曜日は開館、12月31日〜1月3日まで休館。
1月13日(祝)は開館) |
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ヘンリー・ダーガーは両親と死別し、幼年期をカソリック教会の孤児院で過ごしていた。そこで感情障害の徴候があらわれ、知的障害児の施設に移されたが、実際は精神遅滞ではなかった。重度の精神遅滞が多かったこの施設で、情緒的、知的に発達する機会を奪われたヘンリーは17歳のとき施設を脱走、病院の清掃人兼皿洗いとして働き始める。そして一人で暮らし始めた19歳のころ、彼は執筆を始め、物語がほぼ完成に近付いたころには、この長篇『非現実の王国で』を絵で図解してみようと決心する。美術教育とは無縁だった彼が考え出した手法は、ゴミ捨て場から宗教画、カレンダー、新聞や広告などを拾い、そこから夥しい数の女の子の絵を切り取り、ぬりえ風の太い輪郭線で女の子をトレーシングしていくことだった。トレースされた少女たちは裸体にされ、小さな男性器を加えられた。それぞれの人物イメージはコラージュされ、全体に彩色を施し、大きな画面へと構成されていった。
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